アニメのファンのみならず、幅広い層からの注目を集めたミュージカル『ギャラクシーエンジェル』が、3月16日〜22日に東京・新宿の紀伊國屋サザンシアターにて上演された。ゲーム、アニメ、コミックなど、さまざまなメディアで形を変えて展開してきたこの作品が、ついに舞台に進出ということもあり、初日の16日は平日にも関わらず、会場は満員の観客で埋め尽くされていた。
開演前には株式会社ブロッコリー代表取締役社長・木谷高明氏が登場。「ファンの皆様、関係者の皆様のご協力を得てこの日を迎えられました。私自身も感無量です。6人の女の子たちは毎日10時間以上の練習を経て、本日に至っております。きっとすばらしい舞台を見せてくれることを期待しています」とコメント。また、病気療養のため本公演を降板した後藤沙緒里も舞台に姿を現し、挨拶をしたほか、初日公演のゲストとしてゲーム版の主題歌を歌う佐藤裕美も登場。エンジェル隊6人へのエールとして「Angelic Symphony」を熱唱した。
今回の舞台は、ゲーム版の設定をもとにしたオリジナルストーリー。エオニアの乱とそれに続く動乱をエンジェル隊の活躍によって乗り切り、再び平穏が訪れたトランスバール皇国。そんな平和な宇宙では、ミルフィーユが「銀河ケーキコンテスト」優勝をめざして盛り上がり、さらに他の隊員も優勝の副賞を目当てにそれに便乗して一致団結。ところがそんな最中、小型艇がエルシオールに飛び込んでくる。乗っていたのはシフォンという名の少女。さらにはそれを追って宇宙海賊が現れる……。伝説のロストテクノロジー『アワーズ』の持つ力とは? 謎の少女シフォンが抱える秘密とは? 宇宙海賊エレボスの悲願とは? そしてエンジェル隊は『銀河ケーキコンテスト』に優勝できるのか?! 絡み合ったそれぞれの思惑は、意外な終着点を迎える……。
シリアスなストーリーのなかにも、「ギャラクシーエンジェル」らしい「笑える」ポイントや生の舞台ならではのお楽しみもいたっぷり。ミルフィーユ(富田麻帆)はタップダンスや縄飛びに挑戦。客席に降りた蘭花(小出由華)が、男性客に「イイ男〜!」と言って迫る姿や、ミント(川口真理恵)の着ぐるみ姿、二日酔いでのた打ち回るフォルテ(白川りさ)やヴァニラヴァニラ(明坂聡美)の不思議さも健在。ちとせ(中山恵里奈)とゲストキャラのシフォン(美郷あき)とのとぼけたやりとりにも、独特の味わいがあった。一方で、悪役として登場するブルゴーニュ(風間水希)、ボルドー(鈴木真仁)、ロワール(瀬郁子)らは、堂々とした演技と歌声で舞台を引き締めるのに一役買うなど、硬軟織り交ぜた展開で進行していく舞台は、時間がたっても飽きさせることがなかった。
さらに、物語が進むにつれ、涙あり、笑いあり派手な立ち回りのシーンもありと、舞台はいやおうなしにヒートアップし、手に汗握る感動のクライマックスと、それに続くアンコールで6人が歌った「Eternal Love〜光の天使より〜」に会場は拍手に包まれた。
この公演の模様は、6月24日に発売されるDVDで見ることができる。なお、初回限定版には公演台本やブロマイドをはじめ豪華特典付き。この公演を見た人も、残念ながら行けなかった人にもオススメのアイテムとなっているので、ぜひとも手に入れよう!
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